ihmeの姉妹媒体、kukka #1:上白石萌音インタビュー

ihmeの姉妹媒体である『kukka』#1 で新海誠監督の最新作『君の名は。』で、ヒロインを演じた女優・上白石萌音にインタビュー。少し話しただけでも伝わってくる、言葉を丁寧に紡ぐ気遣いと持ち合わせた誠実さが伝わるインタビューになりました

三葉を演じるにあたって、 意識したことはありますか。

まず監督に言われたのが『萌音ちゃんに全部、任せるので、台本を読んで三葉像を作ったら 思った通りにそれを現場で出してください』って言われたんです。せっかくそう仰って頂 いて、いざ取り組んだんですけど、やっぱり難しかったのは、瀧と入れ替わった三葉を演じたことですね。なので、瀧の声を演じる神木さんが過去に出演された作品をチェックして、少しでも近づけたらと意識しました。

新海監督の印象をお聞かせください。

監督は“怒ることがあるのかな”っていうくらい穏やかな方ですね。どの作品の絵もやさしいタッチだと思っていたんですけど、実際お会いするとそのままの優しい人柄でした。初めてお会いしたとき、この方があの繊細なストーリーを作られているんだと思って、想像以上にあたたかい方でした。アフレコの初日が終わった時に、監督から食事に誘って頂いて、どうやって作画をしてきたかとか、音楽はこうやって作ったんだよとか、いろんなことを教えてくださって、すごく気さくな印象でした。同時に私が緊張しないように気遣いしてくださった、すごく大きな方だなって感じました。

三葉と萌音さんが似ていると 感じたところはありましたか。

私も三葉と同じで地方出身なんですけど、三葉みたいに『こんな田舎嫌だ、早く都会に行きたい!』って思ったことが無いんです。私、田舎が大好きなので(笑)。三葉は、いつも元気で明るくて、真っすぐな性格。それでいて少しヌケているところもあって、憎めない性格で、みんなに愛されているんです。私も三葉のこと、大好きですね。

印象に残っているシーンはありますか。

好きなシーンというか、妹の四葉が大好きなんです(笑)。お姉ちゃんがちょっとヌケている分、妹がすごくしっかりしていて、時々するどいツッコミが入ったりするんですけど、その姉妹のやり取りが大好きですね。私も妹がいるんですけど、本当に姉妹で話している空気感になれて、本当に楽しかったです。もうひとつ、瀧と入れ替わっているシーンで すね。自分でもなかなか納得がいかなくて悔しい時もあったんですけど、“オレ”とか“〜しようぜ”みたいに普段使わない言葉で演じられたのは、これからの私にとっても貴重な経験だったなって思います。でも、三葉と瀧を交互に演じていたので、三葉の声の時にもどんどん男っぽくなっちゃって、ブースから監督の声で『もうちょっと可愛くお願いしまーす』って言われちゃったんです(笑)。

三葉役を演じるにあたって何か準備したこととかありますか。

監督の生まれ故郷が三葉の住む田舎のモデルだって聞いたので、実際にその町まで行ってみたんです(笑)。田舎が嫌だっていう三葉の気持ちも知りたくて、一体どんなところだろうと期待して行ったら、すごく素敵なところだったんです。だから、田舎を嫌いっていう気持ちは結局分からなかったんです。でも演じる前に実際に行ったことで、インスピレーションを働かせるための素材というか、空気感をきちんと自分の中に染み込ませることができました。アフレコの現場は室内なので、どうしても三葉が生活する場所の空気感を知りたかったんです。

最後に映画の見どころを教えてください。

瀧と三葉が遠く離れて会えなくても、お互いを強く温かく思う気持ちがこんなにも美しく、切ないんだっていう素敵なふたりの関係性ですね。ごく普通の男女な彼らに、自分を重ね合わせながら観てもらえるとより楽しくなると思います。

Three thousandths

Hooliday

2パターンあって、元気があり余っているときは、ダンスのレッスンに行きます! 幼稚園の頃からクラ シックバレエを8年ほどしていて、今はコンテンポラリバレエにハマっています。ほかにもタップダンスやメキシコダンスとかもやったことあるんです。 もう1つは映画館に行くこと。大抵泣きにいきます(笑)。映画は、家よりも映画館で観る方が何倍も多 いくらい。学校の授業の空き時間にひとりでふらっと行くこともあるんです。おすすめの映画は?って聞かれたら、そうですね、『アバウト・タイム』かな。毎日の一瞬一瞬をいとおしく思えて、何気ない日々がこんなに宝物なんだなって思える作品です。もうボロッボロに泣きます(笑)。

Item

高校の卒業式の時に親友がプレゼントしてくれたブレスレットを大切にしています。その子が選んだ石をあしらって作られていて、石ひとつひとつに意味があるんです。小さな石が連なっていて、その途中にバラの飾りがあって。仕事のときとか、ここぞっていう時には必ず持って行くほど、私にとって宝物なんです♪

Rule

自分のテーマとしていることでもあるんですが、人づき合いは古風でいたいと思っているんです(笑)。いまSNSとか発達していて、大事なこともSNSで伝えたりする時代ですけど、そこをあえて手紙や電話にして、ひと昔前は当たり前だったことを大切にしたいと思っているんです。時代に置いて行かれない程度に、古風に生きたいですね(笑)。手紙は書くのももらうのも好き。それとキレイな日本語を話せるよう意識しています。話すことを仕事にしているので、 美しくて、正しい言葉遣いでいたいと思っています。

上白石萌音
1998年1月27日生まれ。鹿児島県出身。2011年の「東宝シンデレラ」オーディションで特別審査員賞を受賞し、芸能界入り。映画『舞妓はレディ』で、山路ふみ子映画賞新人女優賞、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。東宝芸能所属。
映画「君の名は。」
次世代の宮崎駿、ポスト細田守と称される気鋭のアニメーション映画監督・新海誠。 美しい色彩で 描かれるすれ違う男女の物語を、精緻な風景描写と繊細な言葉によって紡ぎ出す“新海ワールド”。 その新海誠監督の待望の新作となる『君の名は。』。
田舎町に暮らす女子高校生・三葉(みつは)、東京に暮らす男子高校生の瀧(たき)。出会う はずのない二人は、ある日、お互いの存在を知る。それは心と身体が“入れ替る”、不思議 な夢の中で。少年と少女が経験する恋と奇跡の物語。世界の違う二人の隔たりと繋がりから 生まれる「距離」。新たな“不朽の名作”が、この夏、誕生する!
監督・脚本:新海誠
作画監督:安藤雅司
キャラクターデザイン:田中将賀
音楽:RADWIMPS
声の出演:神木隆之介 上白石萌音
制作:コミックス・ウェーブ・フィルム
配給:東宝
©2016「君の名は。」製作委員会

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