精神に宿る強さ、フレッシュで新しい感性。1972年にデザイナー山本耀司の最初のブランドとして創設されたY's、2022春夏コレクションが登場

Power──自分自身の軸が、強く、活動的で、ぶれのないスタイルを描き出す。ルールをつくらない要素や意味合いのレイヤード。内に秘めた精神性や、衒いない行動力を表現するアクティブな素材感。法則ではなく、精神性でつくられるそれぞれの在り方。

シグネチャーのブラックカラーに、ホワイトやエクリュカラーを構成し、佇む強さや、新鮮な感性を差し込んだ2022春夏コレクション。新しい素材感や、要素の重なりがY'sらしさに新しい視点を加えます。ワイズ・クラシックなワークウェアやテイラードの表現、ユニークな造形美。創設から50年を迎えるY'sが提案する、前を向く表現と、強く柔らかな在り方。

アンバランスで複雑に重ねられた軽やかなチェック、カーキとホワイトで構成するフレッシュなスタイル、トーションレースをつなぎ合わせたコットンレース生地。

「人」がつくる服、精神的なパンク、スタイルに宿る強さ。

日本国内ストア及び公式オンラインブティックで販売中。

ワークウェア由来のギミックで様々に着こなせるライトタンガリーコットンのカバーオール。袖口をまくるとのぞくスレキ生地のラフさや、比翼仕立ての襟元の開きが抜け感を加え女性らしいスタイルを演出します。ウエストや裾をタブで絞り、シルエットにボリュームをつける調整が可能。ウエストを絞り上半身にボリュームを加えた着こなしや、裾を絞ると足元に興味深いフォルムの変化が現れます。
フロントが、エプロンにスカートをレイヤードしたようなワークウェア・ドレス。バックスタイルはオーバーオールのカットが体に沿うようにつくられ、Aラインがフェミニンな印象を加えます。着慣れた生地のようなリラックスした質感のコットンへリンボン。上品さのあるブリーチ加工や、肌触りの良いざらっとした厚みがタフで柔らかな印象をつくりだします。

トレンチコートを象徴するつくりを、シルエットで表現した軽やかなスプリングコート。肩章、雨よけはなく、脇の開きがガンフラップを模すようなニュアンスを加えます。こなれた質感のコットンナイロンへリンボン生地で、高めの位置にベルトループが付いた後ろ下がりのフォルム。インナーに合わせた、軽量ポリエステルで仕立てたウェアに製品染でくしゃっとした表情を加え、開襟がスポーティで爽やかなロングシャツジャケット。ジャケットをドレスのように1枚で着るシャープな女性らしさと、裾から覗くトーションレースタイツのロマンティックな印象が、強さとマイルドさをバランス良く調整します。
襟を折りセーラーカラーのようにして着た、大きめのスタンドカラーとファスナー使いがスポーティーで軽快なシャツドレス。上側はファスナー、腰下が釦開きになったユニークなドレスは、ファスナー部分のみを閉めてパンツを合わせたスタイルや、下側のボタンを閉めてハーフジップのロングプルオーバーの様に着たり、スタイルの幅が広がります。開襟シャツがロング丈になった身幅やアームにゆとりのあるAラインのシャツドレスを羽織のように重ねます。重ねることでチャーミングになり、1枚で着る雰囲気と異なる表情が生まれる、シンプルで効果の高いレイヤードスタイル。
軍服のフィールドジャケットのライナーを再構築したブルゾン。ポケットや袖の付け根が重ね接ぎされ、マットな質感と適度なハリがあるナイロン素材に白いコットンの裏地が所々のぞく面白さと、トリプルステッチの縫い目にできるパッカリング(シワ)が服に立体的な表情を加えています。リバーシブルで、裏返して羽織ると、裏毛になった生地の表情がユニークで異なる印象に。Y'sのシグネチャー、ブロードの白シャツ、ハイウエストで落ち感の良いシルエットのワイドパンツと合わせ、カーキとホワイトで構成するフレッシュなスタイル。

トーションレースをつなぎ合わせたコットンレース生地でつくられたジャケットとパンツ。ざっくり羽織った白シャツに、総レースで仕立てられたジャケットを重ね、巧妙に構成されたレース柄がグラフィカルに浮かび上がります。今シーズンのブラックとホワイトの構成。足元のニットパンツのバランスが興味深いスタイルへ導きます。
鮮やかなレッドが強く印象付ける、トーションレースをつなぎ合わせたコットンレース生地でつくられたワンショルダードレス。ベージュのシャツドレスに、総レースで仕立てられたドレスを重ね、巧妙に構成されたレース柄が、ベージュとレッドのレイヤードでユニークに浮かび上がります。
スプリングホワイト。ハイウエストで落ち感の良いシルエットのワイドパンツ。同じ生地でつくられたサスペンダーのレザーエンドがクラシックな雰囲気を演出し、木訥としたなかに、ハンサムで紳士的な印象を引き出す。斜めに網目が走るスリーブレスニットプルオーバーが静かに個性を加えています。

MAGAZINE
おすすめの記事