ロロ・ピアーナは、「動きのエネルギー」を表現する2023春夏広告キャンペーンをスタートいたします。イネス&ヴィノード撮影によるキャンペーンでは、都市の風景、あるいはそこから遠く離れた場所で、まわりの環境とつながる方法としての身体のジェスチャーが描かれます。ロロ・ピアーナはそのイタリアのルーツに別の角度からアプローチしました。それはブーストやジャンプのようにダイナミックで爽快であり、それに伴う衣服の自由な動きのようです。
キャンペーンでは、モデルのリアン・ヴァン・ロンパエイ、アマール・アクウェイ、ミカ・シュナイダー、レオン・デイムをフィーチャー。海辺、都会、田舎、別荘、広場など屋内外にて撮影された写真では、身体の動きとともに流れるように巻かれる衣服や、表情豊かでのびやかなジェスチャーがとらえられています。静止しているものはなく、すべての写真において身体のエネルギーが解き放たれ、映画のシークエンスの1コマであるかのよう。多様な登場人物の自信と個性が、視線や動きに表れています。
自然光の暖かさ、建築物のボリューム、植栽の絵画的な特性は、すぐにイタリアニズムの考えを伝え、ベル・パエーゼの典型的なあり方や特定の生き方を感じさせます。けれどもその土地の些細なディテールは薄れ、写真の中のイタリアは地理的な座標ではなく、印象や包み込むような感覚なのです。
写真では、フォルムの流れ、質感の密度、コレクションの色彩の安心感が写し出されています。それはイタリアの旅そのものであり、アクティブさとアウトドア、気だるさと穏やかなフォーマルのバランスが取れています。完璧なテーラードスーツとエアリーなドレスは、ブークレのコート、ニットジャンパー、ロロ・ピアーナのアイコンと融合し、コットン、カシミヤ、シルク、リネンが自然な色合いのアースカラーにミックスされています。
キャンペーンを最終的に定義するのはキャラクターです。身体、衣服、ジェスチャーの有機的なつながりは、決まりきったルールを破るものでもあり、揺れ動くエフォートレスの定義を肯定するものです。