スポーツマックスは2022年2月25日、ミラノファッションウィークにて2022年秋冬コレクションを発表。

"Dial 'S' for...”

“Dial 'S' for...”は、あらゆるクリシェを超越した、パワフルでボディコンシャス、エロティックなシルエットがもたらす誘惑と官能へのホットライン。スポーツマックス2022年秋冬コレクションは、エンパワーメントのマニフェストであり、ファム・ファタールに対して深く根付いたフェティッシュ的理想を、ファッションを通して解体することを目指します。神が造った最初の女とされ、アダムの最初の妻と言われ、のちに悪魔になったとされるリリス、ヒッチコック監督の『めまい』で魔性の女を演じた女優キム・ノヴァク、『ハンガー』で女吸血鬼を演じたカトリーヌ・ドヌーヴ、SF作品の金字塔『ブレードランナー』で過去の人々が思い描いていた未来像を見事に表現したショーン・ヤング、そして『ロジャー・ラビット』に登場する架空のピンアップガール、ジェシカ・ラビットなど、集合的無意識の中で形成されてきた様々な原型を構成し直すことにより、新たなセックスシンボルが誕生します。今季のスタイルはしっかりとしたテーラード構造とボディの探求のコンビネーション。アワーグラスシルエットのジャケットが登場した1940年代、ビッグショルダーとボディにフィットするペンシルスカートのコンビネーションが主流の1980年代、そしてポルノチックでアンドロジナス(両性具有的)なミニマリズムファッションが台頭する1990年代。女性の社会進出を象徴するパワードレッシングの3つの黄金時代が、今よみがえります。どのスタイルを見ても、アワーグラスシルエットが自由自在なラインによってさらに強調され、まるで第二の皮膚のように身体に密着し、新たなエロジナスゾーンを定義するボディコン素材がはっきりとした輪郭を描きます。


コレクション全体に、ブラックを基調とする落ち着いたニュアンスが織り込まれ、挑発的で解放的なジェスチャーを禁欲的なストロークにより抑制するという意図的なコントラストからパーフェクトな火花が生れています。ヘルムート・ニュートン、ギイ・ブルダン、チェイコ・レイドマンなどの写真作品に見られるような予想外のネックラインやスリット、強調されたウエストラインの中で洗練されたエロティシズムが爆発します。大胆な構造がアンサンブルに仕立てられ、そのシェイプを引き立たせる一方で、コンテンポラリーにアレンジされたボディスやパッドが、女性の曲線美を芸術的に表現しています。ブラックやミッドナイトブルー、僅かなコーヒー、ヌードなどのカラーが織りなすトワイライトパレットの中で、フクシアやレッドなどの鮮やかなカラーが光り、蛍光色のアクセントが、テクノ素材を使ったダブルフェイスのアンサンブルを盛り上げています。素材は、テーラリングの定番のかっちりとした構造的なマテリアルからソフトレザーまでバラエティ豊かに展開。キラキラとした光を放つラインストーンで覆われたルックと好対照を描きます。ウールに伸縮性を持たせ、ジャージのように仕上げた素材も登場。細いPVCでエッジをまとめて留めたインポッシブル・ドレスなどのアイコニックなピースでは、ボディシェイプを強調することにフォーカス。

ジャージが重要な要素となっています。生き生きとしたアクセサリーはトライバルをモチーフとした直情的なランゲージで表現され、一方のフットウェアは、デコルテから連想されるフェティッシュに注目。シャープなチップと超スリムなヒールが大きな特徴となっています。マイクロあるいはマクロサイズのクラッチバッグは、アニマルプリントからソリッドカラー、グロッシーなパテントレザーまで、さまざまなバリエーションが用意されています。ショーのナラティブは、別世界的なシナリオに沿って展開し、ドアが並ぶ廊下が超現実的な夢の世界を演出。ここは、謎めいた魅惑的な発見の道への出発点となる通過儀礼が行われる“空中回廊”です。舞台に漂う洗練と倒錯のバランスからディスプレイとランウェイショーという二面性のある空間が生まれ、そこに、テホ・ティアルドが作曲し、J・G・サールウェル(J.G. Thirlwell)とオルウェン・フエレ(Olwen Fouéré)が歌うサウンドトラックが響きます。

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